搬入、始まりました。

搬入作業が始まりました。

本展覧会では、会場にある物たちが、作品とその展示台という関係だけにおちいるのではなく、渾然一体となって空間を生み出していくことを目的としています。

そのような本展において、重要な構成要素のひとつとなる「家具」類が
本日会場に搬入されました。

運び込まれる前の家具やものたちの一部。


私たちが今回会場とする場所は、ホワイトキューブではありません。
逆に、壁も、天井も、窓も、階段も、独特の個性を放ち、
私たちに語りかけてきます。




そのような性格をもつ場で今回、私たちが会場構成を練るにあたって設定したひとつのテーマは、「ある夢想家の部屋」です。

その夢想家は、バシュラールとは限りません。


この空間を訪れることによって、物を客観的に見るのみに終わらず、物の存在から夢想家の想像力の軌跡を感じとり、その軌跡を追ううちに自らが夢想へと誘われる、そんな空間づくりをひとつの目標としてきました。


ですから、「展示室」ではなく「部屋」としての空間づくりに、家具類がとても大切なのです。


家具が運び込まれた会場の雰囲気。(ちょっともったいぶって、部分だけ。)



・・・実際に物が運び込まれ、
企画者である私たち自身も体感して気がつくことが多々あります。

これからはいよいよ作家からお借りする作品なども搬入されてきます。

これからはさらに、
頭だけではなく身体で空間の力を考えていく日々となりそうです。


(企画進行担当:黒澤)